ここを訪問された方は、よほどの食いしん坊か、好奇心の強い方だと思います。他人の食べたモン見たってホントにつまんないですよ。いいんですかぁ?

で、コメントの下の【ここからホンネ】という部分は「webのあぶり出し」になってますんで、ホンネの部分として読んで下さい。白いトコロをドラック(マウスの左バタンを押しながら、移動)すると、あぶり出しが現れます。なお、ど〜しても読めない方はキーボードの「Ctrl」と「A」を押して下さいね。



勝浦御苑「長月乃御献立」


【食前酒】 栗酒
「栗」の酒なのですね。これは未食でした。つべたいビールをグイッっとやりたい思いをコラエていただきました。
【ここからホンネ】栗の酒と言うわりには、期待したほど「栗の香り」はしませんでしたです。(ーー;)フツウ食前酒は梅酒がおおいのですが(それと苔モモ酒も多いですね)、栗酒は珍しいですから、もっとインパクトが欲しかったなぁ、ウソでもいいから。ヨクも悪くもお宿の個性を出す一瞬だと思うのですよ、食前酒って…【ホンネ終了】

【先付】 秋茄子茶巾・苔モモ・阪本菊
【お通し】柿・大徳寺麩・とんぶり・平豆

次々と出てきますので、デジカメが間に合いません。と、言うよりも食べるのに夢中で記録するのを忘れてました。
【ここからホンネ】実はですね、写真を撮らなかったというよりも、つべたいビールを飲むのが忙しくて、それどころじゃなかったんです。すみません。でも、ですね、ハッキリ言いまして、この二品はあまり印象に残ってないんですよ。やっばりガツガツと食べ始めてる時でしょ?板さんには申し訳いんですが、最初って酒+食い物っていう図式でバリバリ食べちゃうから、印象薄いんですよね。ホンネ終了】

【小吸い物】 土瓶蒸し
松茸なのですね、で、味だしにはハモですわ。三つ葉とササミの香りと味が、一層旨みを引き立てます。 ^O^
【ここからホンネ】やっぱりこの時期は土瓶蒸しですな!だけどお酒を飲んでいる身にはツライ部分もあるのです…。だって酒→土瓶蒸し→酒…というサイクルが続くと、結構お腹がガボカボ状態になっちゃいますもん。どっかの旅館で「アトピー特別メニュー」なんかを出しているらしいですが、私としては「酒飲み専用メニュー」っちゅ〜のを出して貰いたいですね、これからの旅館には。それで、松茸の香りですが、ちょっと「そこはか」過ぎたかな?でも旬じゃないから仕方ないか、ははは。【ホンネ終了】

【前菜】 鮎白子粕漬け・蟹身卵黄西京漬・鴨ロースアボガド巻き・鰻サンドイッチ・萩饅頭百合根
やっとデジカメで撮る余裕が出てきました。懐石も前菜まで来ると、なかなか「むむっ!」ってなモノが登場します。生け垣風のあしらい膳の中に、ホウズキを模した器に入れられた「鮎の白子粕漬け」は絶品!この前菜は粕を上手に使った一派と、鴨やサンドイッチといった洋風(まてよ?鴨は日本にも昔からいるか…ははは)の派閥が、渾然一体となって、いかんなくその実力を発揮。なかなかなのです。
【ここからホンネ】マジ美味かったっス。欲を言えば、鴨ロースのアボガド巻きの鴨はもっと脂がのってても良かったなぁ〜。でも全体的にはとても良かった。冷えている料理で、飽きさせない技術ってのは日本が一番ではないのか?と酔眼で考えたワタシでした。【ホンネ終了】

【造里(これで「つくり」と読ませるのだ!)】 戻り鰹・車エビ・鯛・烏賊(いか)・栄螺(さざえ)
ふんでもって、待望のオサシミなのです。鰹もマグロと並んで和歌山のオイシイもんベスト3に入るし、私が個人的に「好きやで〜、めっちゃ好きやで〜」という刺身が、サザエなんです。これでは文句の付けようがないではあ〜りませんか!
【ここからホンネ】ペルシャ風、唐草模様っぽい器もヨカッタです。刺身は文句がつけられないですね。特に戻り鰹の美味さといったら…。この鰹食べたさに故郷にセーネン達が戻って来るんで「モドリ」鰹って呼んだんじゃないか?って思いたくなるほど美味でした。…なんかホンネトークになってないっスね m(__)m 【ホンネ終了】

【焚合】 子持ち鮎竹紙巻・玉ごま豆腐・芝栗・平豆・クコの実
ここら辺から次第に酔っぱらってきまして、何だか味の感想もアヤシクなってきます。 m(__)m 写真も全部撮ったつもりなんですが、後で確認すると、撮ったり撮らなかったりでした (ーー;)
【ここからホンネ】クコの実(だと思うんスけど)は、結構ゴマ豆腐に合いますね。味的に。ただ、個人的な好みで言いますと、こういったお凌ぎ的パートのモノって、あんまり好きじゃないんです。だってお寺の精進料理っぽいしね(鮎は別として…)。酒のツマミにはなりづらいですしね。女性軍は結構喜んでましたけど。【ホンネ終了】

【揚物】 海老養虫揚・名残茗荷・占地鮟肝湯葉包・青唐
ここらへんから腹いっぱい度も、急速に針がMAXに振れだして来るんですね。写真一番奥の海老くんはコロモのトコロドコロに青い点々が散らばってまして、とっても見た目もキレイだったのです。よし子ちゃんに「この綺麗な点々はなんですかぁ」と聞きましたら「粉の中にイモの皮を散らして揚げたんですよぉ」との回答。う〜ん、技ですな!
【ここからホンネ】私のようなモンがホンネを書くと、どうしてもフダンの食生活が基準になって、板さんなんかは「ざけんな」って言いそうですが…あの「鮟肝」ですけど、生で食べたかった〜。それと海老の揚げ物の名前が「養虫揚げ」なんスよね。よ〜ちゅ〜あげ?(ホントにそう読むのかさえ知りません)ちょっとエグイ名前っぽくありません?由来を知らないアホ中年のタワゴトですが。 【ホンネ終了】

【焼物】 むつ杉板焼・村雨鶏そぼろ・他(漢字が読めません)
この「むつ杉板焼」が美味かったっス!たっぷり脂ののったムツを結構厚みのある杉の板で蒸し焼きっぽくしたもので(それとも焼いてから、板でくるんだのかな?)杉の香りがムツのコッテリ感を適度に中和して、美味。思わずお義母さんの分まで食べちゃいました ^O^。
【ここからホンネ】ホンネもなにも、これは美味かったなぁ〜。付け合わせのちっちゃな里芋を杉の葉で刺した演出もなかなかでした。ただ…お品書きの漢字が難しすぎて読めないぞ!【ホンネ終了】

【替鉢】 パイ焼きブイヤベース
ようやっと汁物の登場です。汁好きの私としてはヒジョーに嬉しかったのです。写真はパイをブッ壊して汚くしちゃいましたが、初めはドームのようにコンモリと器にパイが乗っていて、ビジュアル的にも合格。中身は伊勢エビ+ホタテ+シメジ+平豆+あたがし(?) という豪華布陣です。スープもなかなか薄味で美味しい一品でした。
【ここからホンネ】味的には文句のつけようがないんですけど、一点だけ。パイが厚すぎました。フツウ、パイ包みってのは「さくさくっ」とした食感とスープが渾然一体となってうま味が増すんですが、今回のはパイ皮が厚すぎて「ベタ」っとした感じに仕上がってました。したがって酷評すれば「濡れ雑巾」のような食感。これは×ですね。 【ホンネ終了】

【酢の物】 枝豆満月豆腐・紅葉人参・焼き目アナゴ・よろり・椎茸・小芋・白玉団子・菊菜
写真を見る限りでは、完璧に鍋モノですな。しかし、酢の物なんですよ。最終的に割りポン酢で食べるから「酢の物」。??
【ここからホンネ】美味けりゃいいんですけどね、で、実際美味かったからモンクないんスけどね。でもこりゃどう見ても「鍋」ちゃいますか?だって固形燃料で下から暖めたしねぇ〜。懐石料理のセカイでは、最終的にポン酢で食べるモノは「酢の物」になるんでしょうか?勉強不足でわかりましぇ〜ん。【ホンネ終了】

【留椀】 合わせ味噌仕立て 金目鯛そば米揚・牛蒡・みつば・紅葉麩
m(__)m ここらへんになってきましたら、酔いでよいよいでして…記憶にございません。

【くだもの】寄せマンゴ・巨峰・輪切りレモン
コメントしようが無いですな

【甘味】甘藷黄味バター
こってりと甘かった!

【ここからホンネ】ふぅ〜、食った食った!という感じです。しかし最後の甘藷黄味バターはイケマセン。もう極限の満腹状態の中で、ボリュームのある甘藷は「勘弁してくれ!」って感じです。しかも味付けに黄味とバターですよ。もうちょっとアッサリ締めてもらいたかったなぁ。【ホンネ終了】


以上で全てです。あっ!忘れてた!「旅館からです」といって下の様な南紀名物「サンマ寿司とめはり寿司」のセットをいただきました。サンマ寿司はそれなりに美味しかったんですが、翌日〆ちゃんのトコロで出していただいたサンマ寿司の方が数段美味かったです。めはり寿司はご飯を高菜の漬け物で巻いたもの。でっかくて「目を見はりながら」食べるので、めはり寿司と呼ばれるそうですが、最近は食べやすいように一口サイズになってるそうです。一度目をみはって食べてみたいモノです。それと右の写真。冷酒を頼んだらこんな演出で出してくれました。いいっスね〜。酒飲みのキモチがよくわかってる!


【番外編】
献立には無いんですが、もう一品「刺身盛り合わせ」が出ました。マグロの中トロとトコブシ(多分)の刺身ですが、この中トロがバカ旨!クサミが全然無くて、適度な弾力があって、久々美味い中トロ食べました。今回の旅の「輝け!美味い刺身 第2位」に輝くシロモノでした。もちろんベスト1は〆ちゃんトコの鯨刺しです。^O^

んでもって翌日の朝食も一応載せときますね。私は大体旅に出ると朝は三杯メシを食べるのですが、この時は昼に〆ちゃんのトコロでしこたまごちそうになるということで、旅行史上初の「一膳メシ」でした。ううっ!

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