vol.5 ver3.1 いよいよ太地町突入!
 その2



〆谷家訪問1.5時間前です

まっ、絵の事は忘れて下さい、ははは。とにかくあんな感じでインパクトを「どかどか」と打ち込まれた私たちは「ほ〜」などとツキ並みな感心のしかたをしながら「捕鯨船資料館」に向かいます。この資料館は建物自体が捕鯨船のキャッチャーボート(実際に捕鯨の役目を果たす船)でして、しかもお尻の部分には「第十一京丸」とデカデカと書かれています。
もうそれだけで「京丸巻」に思い入れの深い私は、嬉しくなっちゃすのです。ばんざぁ〜い!

船の後方のトビラから中へはいると、すでに冷房が思いっきり入ってます。あ〜、うれし〜。これで母子も少し元気を取り戻し、船内に展示されている捕鯨の様々な資料を見て回ります。南氷洋での京丸の捕鯨風景や、太地の皆さんの奮闘ぶり、実は大変危険な作業でもある捕鯨の実体などを、興味深く見ることができました。しかし、ま〜、ナンですな。欧米の「感情的捕鯨反対論者」のみなさんに言わせると「あんなにカワイクて頭の良いクジラをコロスなんてケシカラン!」らしいですが、こういった資料を見る限りでは、古来から太地の人々が生業(なりわい)のために感謝のキモチを持ちつつクジラをとっているのが、私には理解できますけどね。

だって、そんな理屈だと、牛や鶏たちは「バカ」で「カワイクない」事になっちゃうんじゃありません?同じ命なんだけどね〜。
欧米のスカタン感情的捕鯨批判者たちよ。キミタチが「ワタシハ野菜シカ、タベナ〜イ」と言い張っても、野菜だって生き物なんだぞ!太地の人々は、古来からの海の幸であるクジラに感謝して、時には命をキケンにさらして、その恵みをいただいているのだ!…いや、クジラだけではなく、こんな碑まで建てて自分たちの生活を支えてくれるイキモノたちに感謝しているんだぞ!

大体、オマエラが「牛」や「鶏」なんかの慰霊碑を建てた光景を、いままで見たことがないが、こりゃ、ど〜ゆうコト?えっ?えっ?

などと、勝手に一人でコウフン状態に陥っているわたしでした。

ガラにもなく捕鯨問題に関してフカク考察しつつも、下のような「捕鯨砲弾」や「解体用のヤリ」を見て、あちゃちゃ、あんなんで撃たれたり刺されたりしたら痛そ〜、などとやっぱり私本来のアホバカ思考がアタマをもたげてしまうのです。 (^^ゞ

特に左の砲弾はイタイぞぉ。だってアレって、あの番傘のホネみたいなトコロが、一度当たったら抜けないように中で「バッ」って開くんでないの(推定ですが)?も〜クジラくんの身になったら、弾が当たっただけでも「うおっち!い、痛って〜…あにすんだよぉ(怒)」ってな状態だと思うんですが、トドメに中で番傘が「バッ」でしょ。「うっ、わぉ!完全にアタマきた。バーロ!バーロ!しまいにゃシバキ倒したろかい!(怒怒)」ってな感じじゃありません?



〆谷家訪問0.5時間前です

超痛そ〜な砲弾の番傘を見ちゃった一行は、なぜか無意識に自分たちの脇腹を「すりすり」しながら、1キロほど向こうに併設されている「くじらの博物館」へと向かいます。ここは正直いいましてあんまりゆっくり見学できなかったんですよ。なんせ捕鯨資料館を出たのがもう10時回ってまして、アセアセしながら博物館に入って資料なんかもらって、見学をスタートさせたんですが、いくらも見てないうちに「ピン・ポン・パン・ポ〜ン」と館内放送が流れてきたのです。

「ぇ、びなさまに、ぇお知らせいだしますぅ」ミョ〜に鼻にかかった声が館内に響きわたります。「ぇ、10時30分かだぁ、当館正面にでぇ、イルカとアシカのショーを開催いたしますぅ」

一瞬三人で顔を見合わせましたが、その間を「資料見てるよりショーの方がいい!」という空気が、スバヤクひゅ〜っと流れたのです。やはり我々庶民は、教養よりもゴラク。遊園地でゴレンジャーショーの案内があった時のコドモみたいなモンですわ。イチコロ。

さっそく「当館正面とは、ドコなのだぁ!」などワメきながら、ショーの会場に到達。炎天下の中、30分ほどのショータイムです。…まっ、ショー自体はイルカやアシカくんがぴょんぴょん飛んだり、ボール持ってシュートするよくあるタイプのヤツでして、特筆すべきものはなかったのですが、出て来た調教のお姉さんが「伊○天○いの○し村」で開催していた「猪ショー」のオネーさんよりもキレイだったことは、収穫でした(?)。



急ぐのだぁ!

「くじらの博物館」を出ると、すでに時計は11時数分過ぎ。イカン!〆ちゃん訪問の約束の時間を過ぎてしまった!とアセアセしながら、急いで串本方面へ車を走らせます。なんせ、〆ちゃんのお店の正確な場所ってのを把握してなかったもんスから、やたらに車を「こっちだろ?」というコンキョの無いカンで走らすだけ。それでも、〆ちゃんのHPに載っている略図が何とか羅針盤となって、数分後にはHPで見慣れた〆谷商店が見えてきました。い、急ぐのだぁ!


〆谷商店が見えてきたぁ!