鯨肉"の優れた栄養が今見直されてきています。肥満のもとを撃退したり、
認知症を防ぐといった新たな効果が続々と判明!

先生からの一言

鯨の肉は優れたタンパク源であると同時に、
血液に不可欠な"鉄"や、免疫力を向上させる"ビタミンA"も豊富。
少量でも充分な健康効果が期待できます。
今日のテーマ「伝統優良食材・鯨の肉の(新)健康効果を生かす食べ方」

司会:みのもんた、高橋佳代子(日本テレビアナウンサー)
ゲスト:パンチ佐藤、谷川真理、島倉千代子、藤本義一
解説:ライフサイエンスクリニック院長 医学博士 阪井田仁士
(料理)管理栄養士 石原清乃

●鯨肉(赤肉・本皮・うねす・など)
・牛、豚、鶏肉よりも高タンパク
・牛、豚、鶏肉よりも低脂肪
・血をつくる鉄分や、免疫の要ビタミンAも豊富
●鯨の肉は健康優良食材!
 現代日本人にこそ必要な食材である
 増え続ける生活習慣病の予防に、強力な(新)効果が続々と判明!
●鯨の肉の(新)健康効果⇒伝統的な食べ方にひと工夫して、効果を最大限に生かす!
 1.動脈硬化を防ぐ力が魚の10倍
 2.最新成分が肥満・疲労を強力に予防
 3.薬に匹敵!認知症予防効果

鯨の肉で「動脈硬化予防」
ここに注目!

 鯨肉には独特の油成分・DPA(ドコサペンタエン酸)が含まれるため、
動脈硬化を防ぐ力は魚の10倍!(東京医科歯科大学)




●動脈硬化による心筋梗塞危険度 (Acta Med. Scand. Vol.192ほか)
イヌイット(鯨食習慣)       …100人中3人
デンマーク人(西洋型食習慣) …100人中40人
イヌイットは、魚を1〜2週間に1回、鯨やアザラシを1日に2回食べている。
●鯨肉の中でもDPAが多いのは、鯨ベーコン(うねす)
DPA含有量(100g中) 赤肉…5mg うねす(ベーコン)…1000mg
●鯨ベーコンに少量のゴマ油を加えると、血管の防御力がさらに強化される
鯨のDPAとゴマ油のセサミンの相乗効果で動脈硬化の原因である過酸化脂質生産を抑制
●鯨ベーコン+ゴマ油に、さらにご飯を一緒に摂ると動脈硬化だけでなく高血糖の予防にも!
鯨肉の成分にインスリン様の働きをする物質も含まれているため
鯨ベーコン+ゴマ油+ご飯⇒「鯨ベーコンチャーハン」(試食…美味しい!と好評)

鯨の肉で「肥満・疲労予防」
ここに注目!

鯨肉に新たに発見された成分・バレニンは、体脂肪を効率よく燃やして、
さらに疲労物質の発生を抑える(Boldyrev博士ほか)






●鯨パワーの源「バレニン」とは?
鯨は半年間、エサを食べ続けるが肥満状態にならない!
また、残りの半年間はエサを食べずに泳ぎ続けるが疲れない!
その仕組みのカギを握るのが「バレニン」であるといわれている
・鯨肉の中でもバレニンが多いのは、赤肉
・鯨の赤肉をおろしショウガと一緒に摂ると、バレニンが吸収しやすくなり、より効果が高まる
・疲労予防効果を最大限に生かすには、赤肉をミディアムレア(半生)で食べるのが最適、
長時間加熱してしまうと、酵素が働きにくくなり、逆効果なので要注意!
●「鯨の赤肉のレアカツ」
鯨の赤肉+おろしショウガ⇒醤油+みりん+おろしショウガに赤肉を30分漬けて
下味をつけた後、衣をつけて強火で約10秒揚げる(半生状態)
赤肉+おろしショウガと、短時間加熱で半生状態がポイント
(スタジオ実演⇒試食で、非常に美味しい!と大好評)⇒「鯨の赤肉のレアステーキ」
・鯨の赤肉料理の味付けに酸味を加えると、さらに体脂肪が燃えやすくなる

鯨の肉で「認知症予防」
ここに注目!

鯨肉の旨味成分「カルノシン」に関する最新報告(2006年10月)
カルノシンは、脳神経細胞を保護し、認知症予防に極めて有効であると判明
⇒治療薬として実用に向け申請中 (九州保健福祉大学 川原正博教授)





●カルノシンの認知症予防効果
正常な脳神経細胞に、細胞を死滅させる物質を投与する
⇒カルノシン無しでは、生存率約18%のところ、カルノシンありでは、生存率約80%
●鯨の赤肉100gのカルノシン含有量は147mg
同量のカルノシンを摂取するには、マグロなら約1.4kg、サバなら約2kg
●薬に匹敵!鯨肉の認知症予防効果を生かすには、赤肉を汁物にして摂るのが最適
ただし、身の切り方、煮方でさらに吸収率や効果を高めることができる
●認知症予防効果を生かす、鯨赤肉の汁物調理のポイント
赤肉は筋に逆らって細切り、沸騰した湯に少量ずつ入れる(高温で加熱)
具には貝類を加える(赤肉のカルノシンと貝類のビタミンB12で脳細胞の再生が活発に!)
⇒「鯨と貝の中華風スープ」(実演・試食好評)

おもいッきりテレビ、平成18年11月10日(金)放送分より)

●視聴後の感想
試食は3品(鯨ベーコンチャーハン、赤肉のレアカツ、鯨と貝のスープ)、どれも好評。
特に赤肉のレアカツは、思わず美味しい!と声があがっていて、今すぐ食べたい!と
思わせるもの。また、健康効果(動脈硬化予防、肥満・疲労予防、認知症予防)が
どれも注目度が高いものであること、有効成分である、DPA、バレニン、カルノシンは
どれも目新しく、他の食材で簡単に代替がきかなそうなこと
(特にバレニン)、効果の裏づけとなる報告が最新報告であること、など大変勉強になりました。

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