vol.5 いよいよ太地町突入!



〆谷家訪問2時間前です

ナゴリを惜しみつつも、よし子ちゃんとナミダの別れをすませて(実際は「また来て下さいね〜」「あ、ど〜もお世話になりました m(__)m」っていう、ジミ〜な挨拶でした。そりゃそ〜だわな ^O^)、いよいよ一行は、〆ちゃん一家の住む、クジラの街、太地町へ向かいます。

ここで、私がなぜ今回の旅行地を和歌山県に、それも太地町を中心に選んだか…という説明をカルくしておきます。もう、この旅行記を読んで下さっている方の半数以上(注 閲覧者限定のHP公開だったので、こういった書き方になってます)はご存じなんですが、実は発端は10数年前に買い求めた一冊の文庫本からなのです。

C・Wニコルさんの「冒険家の食卓」っていう本を買ったんスよ。で、読んでみたらごっつオモロかったんです内容は、世界各地で動物保護管や野生生物保護局員として働いていたニコルさんが経験した、数々の不思議料理が紹介されている(中には、カリブーのウ○チのお菓子なんてのもありました ^O^)というものなのですが、その中に「南氷洋のすし−新考案”京丸巻”」という項目がありまして、その「京丸巻」の写真にに私のココロは吸い寄せられてしまったんです。だってすごくジューシーな感じで、赤身の上に乗せた白い皮のコンビネーションがトテツモなく美味そうだったんです。

ごく簡単にアラスジを説明しますと、古来の鯨取りをテーマにした小説の取材に来たニコルさんが、想い出深い太地町(以前ニコルさんは、日本の捕鯨史の研究のため、太地に1年間滞在してました)から、捕鯨船「第一京丸」に乗り込み、捕鯨の実際を取材している時に船内の食堂で食べた「鯨の赤身の上に皮を乗せて、海苔でまわりを巻いた寿司」を「京丸巻」と名付けた、というエピソードなのです。

文章もさることながら、巻頭カラーに乗っていた「京丸巻」の再現写真が、も〜モノスゴクおしいそ〜だったのです。でも10年前からすでに鯨は貴重品でしたし、第一赤身はなんとかできても、皮の入手方法がカイモクわかりません。結局あきらめてたわけなんです。

しかし!しかし!神は私を見放さなかったのです(ちなみにうちは神道ですから、アマテラスオオミカミ様が見放さなかったと推定します)。

ネットで「食の通販 店選びの達人」さんと知り合い、そのHPをちょくちょく訪問するうちに、和歌山県太地町にある鯨の専門店「〆谷商店」さんへのリンク紹介を発見。こりゃいいぞ!っと早速ウハウハメールを出して、〆ちゃんと知り合って、いろいろ親切にアドバイスしてもらって、なんとか最後には念願の「京丸巻」を食べるトコロまで、たどり着いたのです。

そして「京丸巻」の一件で3人でおおいに盛り上がった直後に、なんとTVの取材で当のニコルさんが〆谷商店を訪問する、という信じられないような偶然が重なりました。

も〜こうなれば〆ちゃんと達人さんと私はアカイ糸状態なのです。いや!魔のトライアングル状態と言ってもヨイのだ。本当ならば達人さんもこの日に合わせて太地に集合して、3人で「おやぢオフ会」でも開ければ最高だったんですが、残念ながら達人さんは諸事情で都合がつかない。今回は私だけでも…と太地町を旅行先に選んだワケなのです。

それで実際の「京丸巻」はこんな感じです。どですか?ウマソ〜でしょ?これは〆ちゃんのトコロで購入できる材料で作れますから、興味のある方はぜひお試しを…



続・〆谷家訪問2時間前です

あやや!すみません、すみません。太地町との関係をダラダラ書いてたら、全然ハナシが前に進んでないコトに気づきました。((ーー;)←顔が真っ青)。
とにかくですね「早くもアツクなってきちゃったからクジラ博物館で涼むのだ!」と、けっこう不純な目的を持ちつつ、思い入れ深い太地町を私たち一行は訪れたのでした…。

いきなりガツンでしたね、太地町の入り口にある鯨のゲート!さすが「鯨の街」っていう感じです。最近は、どこの観光地に行っても特産品のイラスト入りで(しかも結構ヘタだっりするのですね、そのイラストが)「花とミドリの街○○へようこそ」っていうタテマエ看板はイヤんなるほど見かけますが、こんなすごいオブジェをゲートにしちゃう街は未体験です。町長さんがスキモノなのだろうか?それとも町の長老(権力者)さんかなんかが「やはり、ワシは、鯨の町だからして、でっかいクジラを門に飾るのがええと思うが、皆の衆はどう思う?(この時点で既に皆の衆は反論出来ない空気になっている…)」などと、一見温厚そうな表情の下から、スルドイ視線をピッピッっと、反対派の青年団長なんかにトバしながら、決めたのでしょ〜か?

「おお〜。で、でっかい!」っとまたまたウスラ大口を開けて感心しきりの一行ですが、ここでは私が車から降りて写真を撮っただけで、最初の目的地の「くじら浜公園」へ急ぎます。

それで、写真のクジラくんたちですが、実は裏から撮影したために黒っぽくてあんまりキレイに写ってませんが、表(太地へ進入する方向)から見るとすっごくキレイです。早くも暑くなりだした天気に閉口して、ばっと写真撮って、ささっと車内へ戻っちゃったんで、こういう写真になっちゃいました。ムクイですね (ーー;)。なお表からのキレイな写真を見たい方はここを押してね。


鯨が、地面に「ざっぶ〜ん」

ジリジリと暑くなりだした天気に、不機嫌モードにスイッチが入りかけている二人の顔色をチラチラと見ながら「だけどさぁ、アツいのも、雨よりゃい〜よな〜、ね?ねっ?」などと、カラ元気を出しつつ、鯨ゲートから数分で目的地の「鯨浜公園」に到着しました。この広い公園内には町立の「捕鯨資料館」「くじらの博物館」が併設されていて、太地の鯨のヒミツがいっぺんで解ってしまうという、便利ワールドなのです。

到着時にまず私たちをビックリさせたのが、公園の地面に顔面(というか上半身ですかね)を埋没させて、地面に潜ろうとしている鯨の原寸大オブジェでした。地面を海面に見立てて、頭からざっぶ〜んなのですよ、複数の鯨くんたちが。ゲートでもいい加減ドギモを抜かれたのですが、ここでも鯨をビジュアルで見せるコトにメラメラ執念と燃やす太地町のみなさんの熱意にはオドロカされました。で、あんまり驚いたんでデジカメ写真を撮るのを忘れちゃったのです。

しか〜し!カナシまないで下さい!閲覧者の皆さん運が良い!幸い私には、皆さんが絶賛するアホバカ文章の才能(才能か?)の他に、絵ゴコロもあるという、スーパースバラシイ人間ですのでsmoky画伯直筆の(自分で書くなちゅ〜の (~_~;)リアルな絵によって、この「鯨ざっぶ〜ん」の光景をお届けできるコトをシアワセに感じます。どうぞ!ご覧下さい!右の入り口からお入り下さい。ささっ…

いや!もう、それ以上ホメないで!自分がダメになるから……


ニコルさんの事書いたらvol.5が長くなっちゃったんで、急遽「vol.5 ver3.1(イミ無し)」を新設します ^O^